賃貸物件に住むなら、契約を交わして日常生活を送ることになります。しかし、入居前にはキレイな状態であったのなら、退去する際には原状回復により入居前と同じ状態に戻さなければなりません。
このことを原状回復工事(施工)といいます。入居前と入居後には、生活した形跡が残されます。いわゆる、汚れやキズ、ニオイなどです。
原状回復にて、その損耗した箇所をキレイにする必要もあります。この記事では、トラブルになりやすい原状回復についてのお話です。
現在、賃貸物件にお住まいであれば、ぜひ、参考にしてみてください。
原状回復とは
建物価値は使用すればするだけ下がってしまいます。借主の使用でも同じですが、借主の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超える使用による損耗・毀損を復旧することを、原状回復といいます。
この定義からいえば、普通に使ってできた汚れや損傷は借主の負担(責任)にはならないということです。
それでも、退去する前にはハウスクリーニング業者に依頼し、入居前の状態へ戻す清掃作業は必要になります。
次からは原状回復工事(施工)依頼の流れについて見ていきます。
流れについて
大まかな流れは以下の通りです。
1:賃貸借契約書を確認
2:施工業者に原状回復工事について問い合わせ
3:施工業者の現地調査の実施
4:工事内容をすり合わせる
5:原状回復工事の見積もりをとる
6:原状回復工事のスケジュールを確認
7:原状回復工事の発注依頼と着工
8:施工完了と引き渡し
アパートやマンションからの退去であれば、クロスやフローリングの張り替えも原状回復工事の対象になります。
依頼する際のポイント
施工業者を選定したら、どこまで借主負担にて原状回復せざるを得ないのかを確認します。
ここで、自己判断はせずに、貸主や管理会社に工事内容や項目の確認をお願いし、範囲のすり合わせを行います。
見積もりを取ったら、内容を確認して適正価格かどうかをチェックします。
なお、原状回復工事は、お部屋の退去日までに完了して空け渡さなければいけません。
ハウスクリーニングや工事が、退去日までに完了しなかった場合には追加で賃料が発生することもあります。
余裕を持って進めるように心がけましょう。
まとめ
原状回復施工については、業者に依頼することになります。
その際の流れをこちらで確認しながら、トラブルを回避するためには家主、管理会社に相談しながら進めることも必要です。
どこまで借主負担になるのかをガイドラインにて調べながら、トラブルなく退去しましょう。